年齢とともに体に脂肪がつきやすく太ってくるというのは本当でしょうか?
たしかに10代、20代の頃より30代に入ると少し太りやすくなったような気がすると感じる人が多いようです。
30代に入ると代謝が落ちて脂肪が付きやすくなる
年齢とともに太りやすく痩せにくくなるというのはダイエッターの皆さんには残念ですが事実です。
私たちの体はただ座っているだけ、寝ているだけでも心臓を動かしたり、消化活動をしたりと体内ではいろいろな生命維持のための活動エネルギーが使われています。
これを「基礎代謝」と呼びます。
この基礎代謝に使うエネルギーは、1日全体の消費エネルギーの70%と大半を占めています。
運動をすると使われるエネルギーは基礎代謝プラス運動の活動エネルギーです。
運動量が同じであれば基礎代謝が高いほうが消費エネルギーが高い=太りにくい、痩せやすいということになります。
ところが、この基礎代謝はある時点をピークに年齢とともに低くなる傾向があります。
体が基礎代謝に必要なエネルギーは、成長に必要な分がいらなくなると、生命維持のためのエネルギーだけで良くなります。
そうすると、成長が終わった体の基礎代謝は下がり続けてエネルギーの消費量が少なくなるため太りやすく痩せにくい体になっていきます。
この基礎代謝のピークは意外と早く、男性18歳、女性15歳くらいと言われています。
20代からすでに基礎代謝の低下はゆるやかに始まっていますが、30代に入るとさらに細胞の新陳代謝などにも使われるエネルギーが低くなるため、基礎代謝が落ちて脂肪がつきやすくなるのです。
30代女性の体脂肪率
一般的な30代女性の体脂肪率はどれくらいが適正値なのでしょうか。
18歳から39歳の女性の標準体脂肪率は21%~34%です。
女性は月経、妊娠や出産のために男性より体脂肪を多く必要とするため、同じ年代であっても男性より女性のほうが10%ほど多く体脂肪の適正値が設定されています。
また、この21%~34%という体脂肪率の標準値の範囲でも内訳があります。
体脂肪率21%~27%の場合は「標準-(マイナス)」と呼ばれ体脂肪はやや少なめである、また体脂肪率28%~34%の場合は「標準+(プラス)」と呼ばれ体脂肪はやや多めであるとされます。
また、体脂肪率20%以下の場合は「痩せ」というタイプに属し、35%~39%は「軽肥満」、40%以上は「肥満」の分類に入ります。
女性の場合、体脂肪率が17%以下と40%以上では女性の生殖機能に影響が出る可能性があるため、月経異常や不妊の原因となることがあります。
体脂肪率は標準値におさめるのが最も良く、多すぎても少なすぎても良くないということがわかります。
20代の時とは違う対策を
基礎代謝が年々下がるのであれば、20代と30代ではあきらかに30代のほうが消費するエネルギーが少なくなっています。
このため、20代の頃はあんなに食べても太らなかったのに30代の今はすぐ太って痩せにくくなった!と感じるようになるのです。
30代でも太りにくい体をキープするためには1日の摂取エネルギーを抑え、消費エネルギーを増やすことに尽きるでしょう。
つまり、食べる量を減らし、運動量を少し多めにするという生活改善が必要となります。
20代の頃に食べていた量を30代でも変わらず食べていては太る一方です。
運動も無理のない範囲で良いので必ず毎日取り入れることが大切です。
バランスの良い食事と筋肉トレーニングや有酸素運動を生活習慣にして、30代でもほどよい体脂肪のある女性の健康美をキープしましょう。
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